ファイナンシャルプランナー
株式会社 エル・エルパートナーズ 代表取締役社長
永井 良

なりたい自分になるために全力を出し切れる道へ。

理想と現実。ある意味で生きていれば誰もがぶつかるひとつの壁かもしれない。若いサラリーマンが理想を追求したいと口にすると、百戦錬磨の上司から「若い」「甘い」「オレも昔はそうだった」とドラマの台詞のような言葉を並べられ、気づいたときには、自分も後輩に同じ台詞を語っているというのが世の常だ。永井良は、そんな状況から脱出するため、「一人ひとりのお客様と長くつきあえる仕事」「本気でお客様のことを考えられる仕事」という理想を求め、銀行員という肩書きを捨てた。学生時代に学んだ「全力を出し切れる道を進む」という生き方が、背中を押した結果でもあった。今では、保険、投資、住宅ローン、不動産など、多岐に渡る相談を一手に引き受けられる株式会社エル・エルパートナーズを経営。一人ひとりと末永くお付き合いできる環境を構築し、着実に事業を拡大してきた。その原点でもある“永井の想い”を紐解いてみた。

全力を出し切らない限り、感動も達成感も味わえないことを知った学生時代。

中学3年の夏、サッカー部の副キャプテンとして臨んだ最後の試合。タイムアップの笛が鳴った瞬間、泣き崩れるチームメイトの中に、涙を流すこともなく、悔しいという思いすら感じていない永井良がいた。

「この時に、全力を出し切らない限り、感動も達成感もないんだって事を知りました。それまでは、消極的、非社交的、引っ込み思案で、女子としゃべることすらできなかったので、このままじゃ、絶対にあかんわって思ってましたね。」

そんな永井は、高校入学と同時にラグビー部に入部する。

「部活の中で最も厳しい練習と上下関係があると知って入部しました。とにかく自分を変えたかった。そのためには、自分が全力を出さないと生きていけない環境に身を置くことだと考えたんです。」

厳しい練習に耐え、全力でトライする日々を過ごした。そして高校3年の時、第一回セブンス兵庫大会でチームを優勝に導いた。限界までチャレンジする事。その先に達成感があり、喜びと感動がある事を知った瞬間だった。

骨を埋める気持ちで入行した銀行に辞表を出したもう一人の自分。

大学に進学した後、就職活動を迎えた永井に、また大きな試練が訪れた。100社近く履歴書を送り、面接にたどり着いた50社にも、ことごとく落とされた。

『ダメ人間の烙印を押し続けられたようで、本当に落ち込みましたよ。』

そんな永井に、ひとつの銀行から内定通知が届いた。

「こんな自分を拾ってくれる会社があるんや。この銀行に骨を埋めようって思いました。でも、それが自分の可能性にフタをしてしまったことに後から気づいたんです。」

銀行の仕事は、上司や同僚、お客様に恵まれ、毎日が楽しかった。だが、ある時期から、少しずつ違和感を感じ始めた自分がいたという。

「銀行はお客様第一主義と言いながら、結局は会社の御都合主義に流される。それでも、骨を埋めると決めていたから、しばらくはこの場から離れることなど微塵も考えていませんでした。」

やがて、この環境では全力を出し切れない自分に気づくことになる。全力を出し切らなければ感動も達成感もない。学生時代に自ら厳しい環境へ身を追いやったように、もうひとりの自分が上司に辞表を出していた。

なりたい自分になるためにただ前を向いて走り続けてきた。

銀行を辞めた永井は、実力主義の外資系保険会社に飛び込んだ。

「本来の自分は、人と接する事は苦手なんです。だから、こんな仕事は向いていないかもしれない。でも、この仕事をする事で、なりたい自分になれるような気がしていたんです。」

永井にとって、なりたい自分とは、“全力を出し切る”生き方をすること。だが、保険の外交を進めていくうちに、その想いは、“お客様のために全力を出し切ること”に変換されていった。

「多くの人と接する中で、“我を捨てること”を学びました。お客様の要望をヒアリングし、お客様のライフプランに立って自分がお客様の立場であればどうするかを考え提案する。そこにどれだけのチカラを注げるかが大切だと思います。」

やがて永井は、業績を伸ばし始める。だが、それに甘んずることなく、もっと全力を出し切れる環境を模索。その後、独立を決意した。

ひとりのお客様に、生涯にわたり信頼されるお金の相談役であること。

「ひとりのお客様と長く付き合える仕事がしたい。」

これが、銀行を辞めたもうひとつの理由であり、生命保険の道を選んだ理由でもある。

「お客様とお話をしていると、生命保険1社だけでなく、もっと喜んでもらうためには、色々な保険を取り扱う方がいいし、もっと言えば、生命保険に限らず、損害保険、投資、住宅ローン等も取り扱う事でお金にまつわるトータルサポートができるようになる。そんな環境をつくるために独立を決めました。」

社名は「株式会社エル・エルパートナーズ」。「Life」「Long」の2つの「L」のパートナーである。

「お客様と面談する際に、自分は生涯を担当するお金の相談役と言い切っている。その言葉を実行していく事が僕のミッション。お客様を10年、20年、30年と担当し、永井さんにいつも相談してきて良かったと言って頂ける事が、僕の目標です。」

お客さまが増えても、いつでも気軽に相談できるお金の相談役でいられるように、ITを駆使して、さらに身近な存在になっていきたいと今後のビジョンを語ってくれた。

新しい達成感、新しい感動を求め、全力を出し切るための永井のトライは、これからも続いていく。

text by Hayashi“rice”Tomoaki


株式会社エル・エルパートナーズ
生命保険、損害保険から、投資、住宅ローン、不動産まで、資産を「守り・育てる」ための相談役

ひとくちにファイナンシャルプランナーと言っても、その対応は様々。銀行系だと住宅ローン、投資、保険のすべてを取り扱えるが、大手であれば必ず転勤があり、長い年月の間に担当が何人も変わってしまう。独立系のファイナンシャルプランナーもいるが、保険がメインになっているケースがほとんどだ。永井氏は日本FP協会正会員であるだけでなく、宅地建物取引主任者の資格も持っているなど、投資、住宅ローン、不動産の相談もできる事が強み。社名も名前もとにかく「ながい」お付き合いができるお金の相談役だ。悩みがあればプロの意見を聞くだけでも参考になるはず。まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

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